健康栄養学科の渡邊教授が市民講座で講演「プラントベースフードの可能性を探る」
11 月 13 日、健康栄養学科の渡邊 敏明 教授が、「みのお食育サポーターの会・定例勉強会」で講演を行いました。
「みのお食育サポーター」とは、箕面市が推進する食育活動において、食育ボランティアとして活躍する市民のことです。
地域と連携し、食生活を通じた健康なまちづくりを推進する活動を行っています。
この日、会場となった箕面市立総合保健福祉センター分館に約 60 名の会員が集まり、「プラントベースフードとは? ~ 開発の背景と展望 ~」と題した渡邊 教授の講演を聴講しました。
![]() | ![]() |
近い将来、世界の海洋資源が枯渇する恐れがあり、魚に依存しない新たな食品開発の必要性が高まっています。
講演では、和食の伝統的な「だし」に着目した植物由来食品、いわゆるプラントベースフードの開発について、渡邊研究室での取り組みを中心に紹介しました。
渡邊研究室では、学生とともに植物性原料のみを使った「ベジだし」を開発し、企業と連携して「だし屋が造ったベジだし®」として商品化しています。
一方で、植物由来食品には海洋資源の保全や健康面での利点があるものの、植物性食品だけに偏った食生活では栄養面の課題が生じることから、バランスの重要性について説明しました。
また、「ベジだし」の試飲に加え、大豆ミートやコオロギ煎餅の試食も行い、さまざまな未来食材の可能性を、実際に味わいながら研修しました。
今回の講演を通じて、食育サポーターの皆さんにはプラントベースフードの役割や未来の食生活について理解を深めていただくことができました。
渡邊研究室では、資源の持続可能性や健康を考慮した食の選択が求められる中、プラントベースフードの研究とともに今後も地域の皆さまに役立つ情報発信を続けていきます。



