学長メッセージ
教養・人間性・専門性の三位一体の形成を求めて、 個性輝く大学として歩みます
大阪青山大学 学長 篠原 厚 |
本学園は、1967 年の大阪青山女子短期大学の開学に始まり、その経験を生かしてさらに 2005 年に大阪青山大学を開学し、2022 年には創立 55 周年を迎えました。この半世紀以上に渉る歴史の中で本学園は変化し発展し続けています。最近では、昨年 4 月より、社会的ニーズの高い介護福祉士の養成のため、主に留学生を対象とした介護福祉別科を開設しました。また、本年 4 月 には看護学科の学部化を行い、看護学部看護学科が設置され、3 学部体制が確立するとともに、子ども教育学部では特別支援学校教諭課程がスタートしています。
この間、変更を加えることなく貫いてきたものがあります。創立以来掲げてきた「高い知性と学識と豊かな情操を兼ね備えた品位ある人材の育成」という建学の精神です。ここでいう知性とは、ものごとを省察する力を意味しています。学識とは、文字通り学問的な見識です。そして情操とは、知性と学識に裏付けられた感性などをさしています。この三つを備えた品位ある人間の形成、つまり、豊かな教養と人間性との統一的な形成と言い換えてもよいこの建学の精神は、引き続き求め続けてきたい精神です。
本学は、3 学部(3 学科)と 1 別科を有し、すべてが専門的職業人の養成を教育の目的として掲げています。管理栄養士・栄養士・栄養教諭、保育士・幼稚園教諭・小学校教諭、看護師・保健師、介護福祉士といったように、それぞれの分野に応じて、専門性の中身にちがいはありますが、いずれも専門的な職業人の養成をめざしている点は、本学の大きな特色となっております。専門的職業人にとって必要なのは、いうまでもなく、各専門分野にかかわる知識と技術ですが、これらすべてが人間を相手にする分野であり、まさに建学の精神で求めている人材像と合致するものです。
大きく変革しつつある社会の中で、それぞれのスペシャリストとして活躍し続けるためには、豊かな教養と人間性を備えつつ、常に学び続けることができる基礎「知的体力」を身につけることが必要です。そのために、本学では、「教養」と「人間性」と「専門性」の三位一体の形成を目指し、皆さんの個性を見据えながら一人ひとりに向き合い、きめ細かく、そして丁寧に学と大学生活をサポートします。
これからも、未来につながる教育を進め、個性が輝く大学であり続けられるよう、みなさんとともに歩んでいきたいと思います。