OAU Talk! 看護学科

「暗記」ではなく「理解」できると勉強はすごく面白い。
看護や医療に関する学びは難しいことも出てきますが、「?」を解決するサポートが、この大学にはたくさんあります。

健康科学部 看護学科 泉谷 泰行 准教授

健康科学部 看護学科 梶並 エリ(2年)私立 大阪高等学校出身

暗記ではなく、理解する。それが手応えと結果につながる。

泉谷:梶並さんは私の授業にも積極的に参加してくれているけれど、そもそもどうして本学の看護学科に進学しようと思ったんですか?
梶並:高校生の頃、友人の部活動の試合を観に行った際に、脳しんとうで倒れた人がいたのですが、救急車の到着が遅く、不安な時間を過ごしました。その時、自分が動いて助けることができればと感じたのが看護師をめざそうと思った大きなきっかけです。数ある看護系の学校の中でも、チューター制度や奨学金制度などが充実していること、また、もともと保育士になりたいと思ったこともあるほど子どもが好きな私にとって、子ども教育学科があり、「保育実践入門」の授業を受けられることも大きな魅力で、大阪青山大学への進学を決めました。

泉谷:看護学科で学び始めて、もう2年ですね。看護の勉強は難しいところもあると思うけれど、喜びや成長を感じることも多いはず。実際はどうですか?
梶並:一番うれしかったのは、1年次後期に良い成績をおさめることができたこと。特に「解剖生理学」と「人間生活工学」の成績が良かったんです。毎週、小テストからコツコツ点数アップを図り、本試験前には対策プリントを活用して勉強を重ねてきました。その地道な努力が目に見えて報われたと感じています。

泉谷:「解剖生理学」と「人間生活工学」。どちらも、私が担当している授業ですね(笑)。
梶並:そうなんです(笑)。泉谷先生の授業は、レジュメが配られるのではなく、板書を通してわかりやすく教えていただけるのが特長ですよね。覚えることが多く大変な面もあるけれど、先生は流れや理論を教えてくださるので、とても印象に残るんです。一番楽しかったし、一番やる気が出ました!

泉谷:うれしいなあ。確かに、僕の授業は基礎医学系の内容になるので、初めて医学を学ぶ学生にとっては難しく、構えてしまいがちなんです。専門用語の単なる丸暗記になってしまう可能性が高く、さらに苦手意識を持つことも。それを防ぐため、講義では「暗記ではなく理解すること」をモットーに指導しています。専門用語を噛み砕いて説明したり、いろいろな表現を使ったり、あとは梶並さんも言ってくれたように、なるべく板書を使うこと。学生自身が手を動かし、自分なりの講義ノートを作れるようにしているんです。

梶並:説明がとてもわかりやすくて、頭にどんどん入ってくる感じがしていました。毎回の授業から小テスト、そして本試験まで継続して勉強し、手応えを感じられたのも、先生の授業です。小テストの点数が良い時に「good!」と書いてもらえるのもうれしかったです。
泉谷:大阪青山大学は、梶並さんのように素直で熱心な学生が多い印象があります。講義が終わった後も質問に来てくれたり、性格的にも明るく、気軽に話しかけてくれる学生が多いんですよね。学生との距離が近く、いろいろなお話ができるのは教員としても刺激になります。

梶並:先生方の研究室には私もよく訪ねさせてもらっています。勉強や学校生活での相談ごとや実習での心配ごとはもちろん、他愛のない話も聞いていただけるので、とても居心地がよくて。一人ひとりに寄り添ってくれる先生方をはじめ、成績を細かく見てもらえるチューター制度や国試対策など、制度や環境も整っていて、とても面倒見が良い大学だと実感しています。

大切なのは、人と人との思いやり。親切かつ誠意のある看護師へ。

泉谷:大阪青山大学では、早期から病院実習に行く機会がありますが、参加してみて率直な感想は?
梶並:最初は、イメージができなくて不安でした。でも、SA※の先輩が「実習前講座」を開催してくださったことで、安心して参加することができました。現場で一番勉強になったのは、患者さんと直接ふれあえたこと。特に高齢の方との会話では、聞き取れなかったり話が噛み合わなかったりと、コミュニケーションの壁にぶつかったことも。学生同士の練習では知り得なかったことです。
うれしかったのは、「足浴」を行った際、患者さんから「いいお湯加減だよ。気持ちよかったよ、ありがとう」と言っていただけたこと。看護的なケアはまだ上手にはできないけれど、心に寄り添うことはできたのかなと感じました。

泉谷:そうですね。医療は、人と人との思いやりの中で初めて成立するもの。患者さん目線で考えると、人に対して親切で誠意のある行動がとれる看護師が一番です。そのためには、普段から誰に対しても思いやりを持ち、品位のある態度で接することはとても大切です。

梶並:勉強になります。患者さんだけでなく、付き添われているご家族も安心できるようなケアやコミュニケーションを取ることができる看護師になりたいので、普段から幅広い世代の人と関わるよう心がけているのですが、思いやりの心を持って、さらにコミュニケーション力UPをめざします!
泉谷:医学・医療の勉強は難しい面もあるけれど、それは将来の患者さんの命や、そのご家族の生活のため。強い信念を持って頑張ってほしいと思います。私たちは、そんな学生の夢を全力で支えて応援しますよ。

[年次は取材時]