OAU Talk! 看護学科

看護学科の学生と教員に、大阪青山大学の看護学科のこと、「学ぶ」「教える」それぞれの想いなどを語ってもらいました。

 

看護学部 看護学科 新増 有加 教授健康科学部 看護学科(現看護学部 看護学科)村上 真菜美(2年)
以前は病院で新人看護師の教育を担当していましたが、大学で学んだことと、実際の現場で求められることのギャップに戸惑い、早期退職してしまう看護師を数多く見てきました。これを何とかしたいとの想いから、大学の教員へと転身、現在に至ります。今後 は、入院中だけでなく、退院後の育児不安にも寄り添える看護師を育成したいと考え、地域の助産師さんと共同研究をしたり、学生を連れて活動に参加したりと、学外でも日々奮闘しています。高校生の時、学校で友人が倒れたことがあったのですが、その時は側にいながら何もできませんでした。母が看護師をしているため、もともと憧れをもっていましたが、このことが きっかけで、自分も看護師になりたいという思いがますます強くなり、大阪青山大学へ入学。人のために行動でき、頼られる看護師をめざして、大学の勉強だけでなく、自宅でもバイタルサインの測定の練習などを自主的に行っています。

専門学校とも総合大学とも違う、両方の「いいところどり」をした大学

村上:私が大阪青山大学を選んだ理由は、手厚いサポートのもとで高度な理論と知識を学ぺる環境に魅力を感じたからです。他の学校もたくさん見ましたが、自分に一番合っていたのが大阪青山大学でした。
新増:まさに、専門学校と総合大学の「いいところどり」をしているのが本学の特長です。看護師に必要な知識と技術は手とり足とり教えますし、専門学校よりも 1 年長い 4 年制ですから、英語や心理学などの基礎教育科目がしっかり学べる点も魅力ですね。

 

教員との距離を縮めるチューター制で、学生生活も進路指導も手厚くサポート

村上:数名の学生に専任の先生がつくチューター制があるので、すごく助かっています。毎日のように先生からメールが届く安心感があって、日頃の勉強のことや進路のことも遠慮なく相談できています。
新増:本当に教員と学生の距離が近い関係が保たれていて、授業後にはたくさんの学生が質問をしてくれます。教員としてとってもうれしいのですが、お昼ご飯を食べられない日があるのがちょっと悩みかな。

村上:新増先生の「母性看護」の授業はすごく面白くて、もっともっと聞きたいと思えるんです。特に面白いのが、病院勤務での体験談。先生は助産師の経験が豊富で、現場でなければ知れないことをたくさん教えてくださいます。
新増:私が大学の教員になった理由も、学生に医療の現場で起こっていることをよりリアルに伝えたいと思ったからです。残念ながら、現場で必要な知識や技術と大学の勉強との間には小さくないギャップがあります。そのギャップに苦しむ新人看護師を数多く見てきました。授業では、写真や動画をたくさん使って実践をより明確にイメージできるように心がけています。

 

知識だけでなく、相手に寄り添う心も養っていく

新増:また、知識や技術と同様に、コミュニケションスキルもとも大切です。事務的に患者様と接するのではなく、相手の目線になって親身な対応をする必要があります。患者様はただでさえ治療にストレスを感じているわけですから、安心感を与えるコミュニケーションを図れることは、看護師に欠かせないスキルであると言えるでしょう。大学での学びを通じて、人を安心させるスキルも身につけて欲しいですね。
村上:将来は、地域の病院で働く母のような看護師になりたいと思っています。地元の人から気軽に声をかけてもらったり、頼りにされたりしている母の姿こそが私の理想です。その姿に一歩でも近づけるように、大阪青山大学でしっかりと勉強していきたいです。

新増:村上さんのように、大学では理想の将来像を見つけて欲しいなと思います。病院の仕事以外にも、看護師が活躍する場所はたくさんあります。むしろ、病院ではカバーできないところで、悩みを抱えていたり、困っていたりする人がたくさんいらっしゃいます。私も大学教員にとどまらず、助産師として地域貢献をしたいなと考えています。看護師にはいろんな働き方がありますから、学生たちにはこれからの社会や地域が求める看護についても、幅広く勉強していって欲しいですね。看護師はたくさんの人の健康を支え、心の支えにもなれる仕事ですから、そのすばらしさを学生たちに教えていきたいです。

[年次は取材時]