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【幼稚園教諭をめざす人へ #08】幼稚園教諭免許状の取得に必要な科目を知っておこう

子どもと関わる仕事に興味がある、養成課程への進学を考えている …、そんな方たちに、専門職として子どもの保育・教育に関わることの魅力をもっと知ってもらえるよう、お役立ちコラムをまとめました。

 

幼稚園の先生になるためには、大学などの教育機関に進学して特定の授業を履修し、幼稚園教諭免許状という専門資格を取得する必要があります。
今回は、幼稚園教諭免許状の取得に必要な科目や、試験の内容について解説します。

幼稚園教諭免許状の取得に必要な科目

幼稚園教諭免許状を取得するには、文部科学省によって定められた、下記の科目を履修する必要があります。

一般教養(各 2 単位)

日本国憲法
 体育
 外国語コミュニケーション
 情報機器の操作

一般教養科目は、専門的な学修の土台となる、基礎学力や、社会で生きていくための基礎的な知識を身につけるための科目です。

専門科目

専門科目は、目的に合わせていくつかのカテゴリに分かれています。
保育の指導に関する科目、教育の理解に関する科目、教育を実践するために必要な技術を獲得するための科目などがあり、その中でさらに細かな領域に分けられています。

『領域に関する専門的事項』と定められたものの中には、「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」などがあり、それぞれの事柄と子どもとの関わりについて学びを深めていきます。
また、社会学や心理学に関する科目も履修します。

それらに加え、大学によって独自に設定された科目もあり、音楽、文学、体育など、各大学が力を入れている分野をより深く学ぶことができます。

 

幼稚園教諭免許状の試験内容

次に、幼稚園教諭免許状の取得試験の内容は、どういったものなのかを紹介します。

一次試験

試験は一次と二次に分かれています。
一次試験は一般教養科目と、下記の「領域や保育内容の指導法に関する科目」「教育の基礎的理解に関する科目等」から出題されます。
教育とは何か?を問う問題、教育方法や指導方法を問う問題、幼稚園教諭の役割について問う問題などが主な内容となります。

 

領域や保育内容の指導法に関する科目

施行規則に定める科目区分等各科目に含めることが
必要な事項
開講科目名開講単位修得単位
科目区分幼稚園 1 種幼稚園 2 種
領域に関する専門的事項健康幼児と健康2102
人間関係幼児と人間関係2
環境幼児と環境2
言葉幼児と言葉2
表現幼児と表現(造形)2
幼児と表現(音楽)2
保育内容の指導法健康222
人間関係222
環境222
言葉222
音楽表現222
造形表現222
最低修得単位数2214

 

教育の基礎的理解に関する科目等

施行規則に定める科目区分等各科目に含めることが必要な事項開講科目名修得単位
科目区分幼稚園 1 種幼稚園 2 種
教育の基礎的理解に関する科目教育の理念、教育に関する歴史・思想教育原論44
教職の意義や教員の役割・職務内容幼児教育・保育職入門22
教育に関する社会的、制度的、経営的事項教育社会学44
生徒の心身の発達や学習の過程教育心理学44
特別の支援を必要とする生徒に対する理解特別な教育的ニーズの理解とその支援11
教育課程の意義幼児教育・保育課程論22
道徳総合的な学習の時間等の指導法や生徒指導教育相談等に関する科目教育方法・技術保育の内容や方法22
幼児理解幼児理解や保育相談22
教育相談22
教育実践教育実習教育実習 222
教育実習 322
教育実習指導11
教職実践演習教職実践演習22
修得単位数28

 

二次試験

二次試験は「教育の基礎理論に関する科目 3」の範囲から出題されます。
これらは主に、幼稚園教諭に関する専門知識が問われる内容です。
それぞれの試験で 6 割以上の得点があれば、免許状を取得することができます。

 

養成校なら卒業と同時に幼稚園教諭免許状を取得可能!

文部科学省から幼稚園教諭の養成校に認定されている学校に入学した場合、卒業と同時に幼稚園教諭免許状が取得可能です。
大阪青山大学では、幼稚園教諭 1 種免許状の取得が可能です。
さらに、保育士資格、小学校教諭 1 種免許状を加えた 3 資格の取得をめざすこともできます。
幼保一体型の施設が増加し、また、小一プロブレムなどに対応する幼少連携がより一層重要視される昨今、幼稚園教諭免許状に加えてこれらの資格・免許を所持していることはきっと将来のキャリアのプラスになるでしょう。

おわりに

今回は、幼稚園教諭免許状の取得に必要な科目を紹介しました。
幼稚園教諭になるためには、子どもや教育に関するさまざまなことを学ぶ必要があります。
養成校に進めば試験は必要なく、卒業と同時に免許を取得することができます。
子どもの育ちや心理、また社会や環境についても深く学び、これからの社会を担う子どもたちの未来を支える幼稚園教諭をめざしてみませんか?