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【管理栄養士をめざす人へ #12】管理栄養士国家試験合格率の推移や、試験の傾向について

管理栄養士の仕事に興味がある、養成課程への進学を考えている …、そんな方たちに、管理栄養士として食に関わることの魅力をもっと知ってもらえるよう、お役立ちコラムをまとめました。

管理栄養士は、病気や怪我からの回復をめざす人、成長期の子ども、アスリートに対して、最適な食事の提案、提供を行うことでそれぞれの目的に向けたサポートを行う仕事です。
管理栄養士として専門的な職に就くために必要な資格が「管理栄養士国家資格」です。
この資格を取るためには、国家試験を受けて合格する必要があります。
試験にはどのような傾向があり、合格率はどれくらいなのでしょうか。
今回は、管理栄養士国家試験の出題傾向や、合格率の推移について解説していきます。

管理栄養士国家試験の出題傾向

管理栄養士国家試験の出題形式や出題基準(厚生労働省が設置する管理栄養士国家試験出題基準〈ガイドライン〉)は、改定検討会によって検討された基準に基づいて出題されています。
試験では、食と栄養に関わる 9 科目に関する 200 問(マークシート形式)を、5 時間にわたって回答します。

 社会・環境と健康
 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
 食べ物と健康
 基礎栄養学
 応用栄養学
 栄養教育論
 臨床栄養学
 公衆栄養学
 給食経営管理論

試験は必ず 9 科目全ての範囲から出題されるため、分野を網羅して幅広く知識をつけておく必要があります。
各分野、どの程度理解を深めておく必要があるのかなど、傾向を掴むためには、過去問を複数年分用意して実際に解答してみることが効果的です。
また、苦手分野がある人は、その部分に重点的に取り組んで、大幅な減点に繋げないよう準備しておくことが大切です。

管理栄養士国家試験の受験資格

管理栄養士国家試験は、誰もが自由に受けられる試験ではありません。
国が認定した養成施設を卒業するなど、受験資格を得るための条件がいくつか定められています。
管理栄養士養成施設である 4 年生大学を卒業した場合は、卒業と同時に受験資格が得られます。
しかし、栄養士養成施設である短期大学や専門学校などを卒業した場合、卒業後に数年の実務経験が必要となり、結果的に受験までに 5 年以上の年数を要することとなります。
実務経験の期間中は、働きながら受験勉強をすることになります。
国家試験の合格率を見ると、現役で受験したほうが高い数字が出ています。
最短で管理栄養士の資格を取得したい方は、4 年制大学への入学を検討してみるのが良いでしょう。

管理栄養士国家試験の合格率の推移

管理栄養士国家試験の合格率は 2018 年度から毎回、平均 60% 程度です。
しかし、受験年に管理栄養士養成課程を修了した新卒者と、過去に管理栄養士・栄養士養成課程を修了した既卒者とでは、既卒者の方が低い傾向にあります。
既卒者の場合、仕事によって勉強時間が取れないことが要因のひとつとなっています。
このことから、管理栄養士国家試験は新卒のうちに取得することをおすすめします。
下記は、年度別と新卒・既卒の受験者数、合格者数、合格率をまとめた表です。

表1. 年次別受験者数、合格者数、合格率

平成 30 年
(第 32 回)
平成 31 年
(第 33 回)
令和 2 年
(第 34 回)
令和 3 年
(第 35 回)
受験者数17,22217,86415,94316,019
合格者数10,47210,7969,87410,292
合格率60.8%60.4%61.9%64.2%

表2. 学校区分別合格者状況

受験者数合格者数合格率
管理栄養士養成課程
(新卒)
9,4908,81292.9%
管理栄養士養成課程
(既卒)
1,39528620.5%
栄養士養成課程
(既卒)
5,5411,59428.8%

大阪青山大学では徹底した国家試験対策を実施しています!

お伝えしてきた通り、管理栄養士は新卒で受験した方が合格率が高いため、できるだけ新卒で資格を取得したいものです。
大阪青山大学では、各分野の授業に加え、夏季集中講座や特別講座、模試なども実施し、合格へのサポートを行っています。
また、地域での実習やイベントへの参加の機会も多く設け、実践力や対話力を磨くカリキュラムを展開しています。
国家試験に合格する実力とともに、卒業後、管理栄養士として社会に出た際に即戦力となる力を磨くことが可能です。

おわりに

今回は、管理栄養士国家試験の試験の傾向や、合格率の推移について解説しました。
管理栄養士国家試験は、卒業と同時に受験する新卒の方が合格しやすい傾向にあります。
国家試験の内容は厚生労働省が設置する、管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)によって決定しており、幅広い分野が出題範囲となります。
4 年間しっかりと学び、試験に対応できる知識と実力、さらに社会に出てから即戦力となれる実践力を身につけられると安心です。
大阪青山大学で知識と経験を積み上げながら、管理栄養士をめざしてみませんか。