大阪青山大学では、本学の擁する研究分野や附属博物館の豊富な資料を活かし、多彩なテーマで「公開講座」を開講しています。
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、昨年度は一度も実施できませんでしたが、およそ 1 年半振りに再開することとなりました。
6 月 27 日(日)に実施された第一回目の講座の様子をレポートします。

「親子実験講座 〜箕面のゆずで電気を作ろう〜」

・実施日時:2021 年 6 月 27 日(日)10:00 〜 12:00
・講  師:萩原 憲二(大阪青山大学 健康科学部 子ども教育学科 教授)
・開催場所:本学箕面キャンパス 本館 生物科学実験室
・受講者数:7 組 8 名(付添含め 18 名)

久々の開催となった本学の公開講座。長らく家でじっとすることを強いられてきた子どもたち、そして保護者の方々が外へ出て、新しい経験に触れることのできる機会となればと、感染症対策を講じながら実施しました。
この日のテーマは「身の回りにある物を利用して、“電気” を作る」です。
材料に箕面のゆずを使い、LED ライトを点滅させたり、電子オルゴールを鳴らしたりするというミッションに挑戦します。
小学 3 年生から 5 年生まで 8 名の子どもたちが集まってくれました。

親子実験講座

講師を務めたのは、本学で理科や環境などを教える萩原 憲二 教授です。
小学校での指導経験を生かし、子どもたちが主体的に考え、関わっていける形の実験を企画しました。

親子実験講座 親子実験講座

この講座では、先生のデモを見るだけではなく、自分たちで実験を進めることに大きな意味があります。
その過程で「電気を作る工程」を理解して行きますが、実はこの実験、決められた通りの手順では、オルゴールは鳴らせてもライトを光らせることができません。
用意された量のゆず果汁では、電気量が少なすぎて LED を点灯させるには至らないのです。
ではどうすれば光るのか?そこから各々の考察や試行錯誤が始まります。
果汁の量を増やしてみたり、配線を変えてみたり … 保護者の方も驚かれるほど熱心に取り組む子どもたちの姿が見られました。
結果ありきではなく、疑問を持って考えることから学ぶ意欲が生まれることを、親子共々体感して頂く経験となったようです。

親子実験講座 親子実験講座

同様の企画があれば是非また参加したいと、皆様から好評を頂きました。
大学の専門的な実験設備にも興味津々な子どもたちでした。

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