6 月 4 日(火)、箕面キャンパス 2 号館大講義室において「第 5 回看護学科学術講演会」が開催されました。
今年度のテーマは「地域で生活する精神障害者の現状と精神障害者を支える社会資源」でした。
近年、重い精神障害をもった人であっても、地域社会の中で自分らしい生活を実現・維持できるよう包括的な訪問型支援を提供する包括型地域生活支援プログラムが促進されています。
しかし、実際に精神障害者の方が地域で生活するためには様々な問題が生じます。
精神科訪問看護では、精神障害者の方が病院を退院された後、家庭や地域社会の中で安心して治療を継続しながら快適な生活を送ることができるよう、定期的にご自宅に伺って相談、アドバイス、支援などを行っています。

本講座では、地域で生活する精神障害者の実態を理解し、精神科訪問看護の必要性について考える機会を提供することを目的として企画されました。

第 5 回 看護学科学術講演会
テーマ 地域で生活する精神障害者の現状と精神障害者を支える社会資源
開催日時 2019 年 6 月 4 日(火)10:40 〜
開催場所 大阪青山大学 箕面キャンパス 2 号館 8 階 大講義室
講師 竹原 照雄 先生 (Aiスローライフ訪問看護ステーション代表)
聴講者 健康科学部 看護学科学生 / 教職員 約 200 名

久田学長による開会の挨拶に続き、講師の先生の講演が始まりました。
竹原先生は、冒頭でAiスローライフ訪問看護ステーション設立の経緯について話されました。
営業職から看護職を志したきっかけや、精神科病院で看護師として勤務されていた時の経験談など、当時の精神科看護の問題点を挙げながら丁寧にわかりやすく講義されました。
Aiスローライフ訪問看護ステーションの名前の由来も話され、Ai とは「様々な愛(Love)」、スローライフとは「ゆっくりあせらず」という意味を込めているとのことでした。

看護学科学術講演会 看護学科学術講演会

また、訪問看護では患者さんの生活を全面的に受容して信頼関係を築くことが大切で、精神障害を病気ととらえず、生活障害者としての視点が必要だと話されました。
さらに看護師以前としての人間性が問われるとも話され、病気を憎んで人を憎まず、まずは人を好きであることが精神看護には大切だと話されました。
そして患者さんに問題が生じたら一緒に考え解決する、看護師、特に訪問看護師は人生のいろんな経験が役に立つと教えてくださいました。

看護学科学術講演会 看護学科学術講演会

その後、精神科訪問看護の 4 事例を紹介してくださいました。
重い精神疾患をもった方は病院が作り上げた患者になってしまっていることが多く、退院して家で生活するとその人自身の可能性がでてくると事例をまじえて説明されました。
そして、精神科看護師のプロフェッショナルの流儀は「あきらめない、逃げない、信じ続ける、共に生きる」であると話されました。

看護学科学術講演会 看護学科学術講演会

最後に竹原先生の腹話術の披露があり、会場全体が和やかな雰囲気となり「看護師はエンターテイナーである」という言葉で講演を締めくくられました。

看護学科学術講演会 看護学科学術講演会

講演後には 3 年次生から「実際に地域で生活されている精神科の患者さんのリアルな姿や精神科訪問看護の具体的な内容を聴けて良かった」という感想があり、今回の講演を通して学生たちに精神科訪問看護への新たな関心が生まれたであろうことが伺えました。
最後に、藤原学科長よりご講演頂いた竹原 先生に厚い感謝の意が伝えられ、講演会は終了しました。
ご講演くださいました竹原 先生に心よりお礼申し上げます。

[健康科学部 看護学科]

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