8 月 27 日(火)、大学コンソーシアム大阪による「大阪中学生サマー・セミナー」が開催され、大阪青山大学では、「患者さんのための臨床栄養の入り口に立ってみませんか」をテーマに、健康科学部 健康栄養学科の戸田 洋子 教授が授業を行いました。
セミナーは以下の内容です。
(1)声出しの練習
(2)高齢者体験・・・目・耳・手・足など
(3)介護用用品・・・その工夫
(4)「食べる」行動の流れ・・・先行期→準備期→口腔期→咽頭期→食道期
(5)嚥下(飲み込むこと)が困難な人の食事・・・とろみ剤の紹介
(6)その他・・・食事療法(糖尿病、腎臓病、肝臓病)
なかなか中学生には難しい内容かなと思いましたが、戸田教授のわかりやすい説明に、終始笑顔がこぼれ、和やかな雰囲気で行われました。
話を聞くときは、みんな真剣でした。
摂食・嚥下のメカニズムの勉強です。
摂食とは「食事をとる」ことで、摂食機能とはそのために必要な機能すべてのことをいいます。
嚥下とは「飲み込み」のことで、食べ物などを口腔から食道へ送り込む機能を嚥下機能といいます。
高齢になると嚥下機能が低下し、食べ物が気道へ流入し誤嚥性肺炎を引き起こしやすくなるので注意が必要です。
嚥下機能が低下すると、水分が気道に入ってむせかえったりします。
とろみがあると飲み込みやすくなるので、専用の粉末を使ってとろみをつけます。
先生が手にしているのは、ペットボトルのジュースを煮詰めたものです。
中に入っているのは煮詰めた後に残った砂糖です。
「え~こんなにもたくさん入っているの!?」とみんな驚いていました。
他には、声出しの練習や、視野の狭さを体験できるゴーグルを使って高齢者体験をしました。
アンケートでは、「実際にやってみて、すごく勉強になった」「高齢者の人は体など重くて大変だなと思った」「学校の勉強を頑張ろうと思った」「おもしろかった」「将来、自分がやってみたいことがみえてきた」など感想をいただきました。
皆さん誰かに勧められて来たわけではなく、自分の意志で決めて参加してくださったそうで、とても感激しました。
当日は、2 時間かけて来てくださった方もいらっしゃって驚きました。
参加してくださった中学生の皆さん、ありがとうございました。
何年後かにまたお会いできると嬉しいです。
(広報室 スタッフ)