去る 11 月 21 日(月)から一週間、大阪青山大学深尾幸市客員教授がフィリピンの 3 つの大学 Rogationist College(RC), Philippine Missionary Institute(PMI)と Adventist University of the Philippines(AUP)を訪問し、講義と視察を行いました。
以下に深尾 教授のレポートを紹介します。

[入試部 入試広報課]

フィリピンの経済は好調で、7 ~ 9 月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比 7.1% の高い伸びとなり、東南アジア主要 5ヶ国の成長率 4.3% と比べ際立っている。
通貨安も海外労働者から送金されるドルの価値を高め国内消費を押し上げていると言われている。
ドゥテルデ新大統領は地方開発など経済政策で新機軸を打ち出す。
訪れたマニラの市内は相変わらず大渋滞。車のナンバー奇数・偶数車を曜日で規制したがその効果は見られない。
信号待ちの車へ駆け寄る物売りの子どもたちも依然として多い。
一方、週末のマニラホテルの玄関は結婚式へ次々と高級車で華やかに着飾った夫人たちの登場は映画のシーンばり。
「格差社会・貧富の差」の最たる姿を見る思いだ。
さて、3 つの大学である。

1 RC
3 月にお会いした Fr. Gabriel から 6 月に学長交代があり、新学長 Fr. Carlos R. Guzman(宗教学)と面談した。
学生交流につての話題が中心となった。
講義はエンジニアリングコース 3 回生 19 人と教育コース 2 回生 22 人に対して 2 回、「日本語・Japanese」と「Japanese life」の内容で行った。
いずれも熱心に聴講し、何時もながら学生たちの日本への関心の深さを痛感した。

フィリピン再訪フィリピン再訪

2 PMI
President Pastor J.Osorio にお会いするのはこれで 4 回目。
社会人を含め 25 人のクラスで RC とほぼ同様の講義を行った。
日本の新聞を回覧すれば興味深く見ていた。質問も多い。

フィリピン再訪

3 AUP
今回初めて訪問したが 1917 年の創立(今年 100 年祭)、8 学部(College of Arts and Humanities, Business, Dentistry, Education, Health, Nursing, Science and Technology, Theology)があり、広大なキャンパスに目を見張った。在校生約 4,000 人。
留学生の受け入れも積極的で 50 ヶ国に及ぶという。キャンパスにはアフリカからの留学生が多数見受けられた。
終日アテンドして貰ったDr. Jezamine de Leon 心理学学科長 36 歳は実に聡明な学者の印象を受けた。
校内を視察中 Dean Florvilla Pineda Marticio 教育学 PhD にも紹介され短い時間ではあったが日・比の教育事情について話し合った。

フィリピン再訪

2016 年 12 月 1 日
大阪青山大学 客員教授 深尾幸市

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