去る 9 月 7 日(水)、大阪青山大学の深尾幸市客員教授が、世界的に有名な NGO の一つエチオピアに在る Organization for Women in Self Employment(WISE)を訪問しました。
以下に深尾教授のレポートを紹介します。

[入試部 入試広報課]

昨年のケニア・タンザニアの旅に続いて今年はエチオピアの首都アジスアベバへ出掛けた。関西空港からドバイ経由、乗り継ぎ待ち時間加えて 20 時間の長旅。アジスアベバは標高 2000m 超、気温 27 度である。
以前から NGO 研究の一貫として一度は WISE へ訪問したいと考えていた。三階建ての事務所を訪ねると、9 月 11 日からエチオピア歴の新年が始まるため入り口など各所華やかな飾り付けが始まっていた。幸いにも Ms.Tsigie Haile 代表にお会いすることが出来、展示場・販売所(衣類、袋物、食器、造花、木工品など)を案内して貰いながら WISE の生い立ちや活動状況を聞く事が出来た。簡単に紹介する。

深尾教授エチオピア訪問深尾教授エチオピア訪問

 

「WISE」は、We strive to Empower Poor Women and Girls ! (我々は、貧しい女性と女の子に自立心を与えよう!)と 1998 年 1 月に開設された。

戦略的な目的として
1 雇用の機会をつくる
2 女性リーダーの育成
3 目標リーダーの持続可能な制度の構築
4 良い実行の学習と再生の促進
を掲げている。

現在までの活動実績としては、アジスアベバ周辺 7 都市を含め 33,000 人に雇用機会が与えられ 850 人の織工の家庭に貢献された。これらの女性と女の子は、預金と信用組合で組織された小規模金融サービスを受けることが出来た。WISE は女性マイクロ企業運営者により注目に値する業績を記録してきた。現在は 13,000 人以上の雇用と、64 人が協同組合を編成しリーダーシップ・スキルのトレーニングを提供している。ビジネス、住宅、教育などのために協同組合と連盟を通しておよそ 1 億 4 千万ビル(約 6 億 3 千万円)の融資をしている。具体的な内容としては、健康を促進するマイクロ保険計画、読み書き能力のトレーニング、400 人以上の女性への市場の確保と 7 つの市場避難所の建設、11,000 人以上の家庭への都市農業用の苗の供給配布、省エネルギー型料理用ストーブの提供、バザー・展示会のイベント開催、環境衛生活動(穴便所を造る)、HIV/エイズ対策など幅広く取り組んでいる。

深尾教授エチオピア訪問深尾教授エチオピア訪問

余談ながら Tsigie さんは記念写真を撮る時、「日本人は笑顔で応じるが中国人は固い表情を崩さない」と微笑んで言う。スケールの大きな好感の持てる人柄と感じ入った。

アフリカに関する日本の NGO について追記すれば、我が国には 500 団体(2011 年)あり、内アフリカを領域とするのが 100 団体。その内エチオピアを対象とするもが 10 団体ある。内容的には教育、子ども支援、保健医療が中心である。アフリカの NGO に関心のある方は深尾幸市「大阪青山短期大学研究紀要 第36号」2013 年 P75~84 を参照されたい。

2016 年 9 月 22 日
大阪青山大学 客員教授 深尾幸市

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