ようやく暑さも和らいだ9月18日(金)、ことばと文化学科日本語文化コース2年次による臨地講義が行われました。
7月に続いて京都で行われた臨地講義は、午前中が風俗博物館見学と十二単着装体験、午後が六盛での和食マナー研修。募集停止により国文科以来の歴史を閉じる日本語文化コースにとって、最後の京都行きとなりました。
風俗博物館では、ミニチュア六條院を見学。
学芸員の方の懇切丁寧な説明もあり、現代とはいろいろな面で異なる平安貴族の生活の様子を、学生たちも熱心に学んでいました。
そしていよいよ十二単の着付けに。花橘をモチーフとした衣装は約15kgで、モデルとなった学生も腕が上がらないと悲鳴を上げていましたが、着付けが終わってみれば意外によくできた平安貴族っぷりです。
隣の直衣姿の男性役(中の人は女性です)もよく似合っていて、なかなか見応えのあるカップル誕生となりました。
いわゆる「空蝉」状態。
午後の六盛では、和食はもちろん、和室での過ごし方全般のマナーを学びました。玄関でどうやって靴を脱ぐか、ふすまはどうやって開けるのか、そして座布団の座り方は……?
学生にとってはやや堅苦しくも感じるマナーですが、きちんと説明を受ければ、それなりの合理性があることを理解できます。これから社会人となる学生たちには、しっかり身につけて卒業して欲しいものです。
日本語文化コースはこれから、最後の半期の授業が始まります。卒業論文という難関(原稿用紙30枚をそれぞれ執筆)に立ち向かう勇者たちを、温かく厳しい目で見守っていただければと思います。(ことばと文化学科講師 渡部)