前編からつづく …
訪問した幼稚園には、英語の園長先生と日本語の園長先生がいらっしゃいました。同じように、各クラスに英語の教諭と日本語の教諭がいて、同じことを英語と日本語で伝えるバイリンガル保育をしていました。通っている園児たちは、日本人のこどもは少なく、オーストラリアのこどもであったり、アジアのこどもであったりと、様々なバックグラウンドを持ち、園の行事も日本のお正月、中国のお正月に始まり、ひな祭り、イースター、花祭りと、こちらも様々で、園児の家族も教育パートナーとして参加されていました。お人形を使った道徳教育や、環境に対する意識や教育にはこあらもビックリ!
何でも裁判になるのでこどもをしかったり出来ないオーストラリアでの保育や幼児教育の難しさを教えていただきました。
ヒャ~、すごくパワフルな園長先生だったよ! 実は、こあらには一つ心配なことがあったんだ。研修生たちの日記を読んだり、報告を聞いたりしていると、「オーストラリアの保育は自由だ」という意見が圧倒的に多くて、日本の保育に否定的な印象を受けていたんだ。
でも、今日、バイリンガルの幼稚園の園長先生に、オーストラリアでは保育者に対する縛りが厳しく、保育者は何も出来ない状態にあり、それをよく知らない人が見ると、自由にさせているだけの保育に見えるんだ、ということを聞いて、少し納得できたよ。
例えば、偏食指導をしようとして、食べさせようとすると「どうして食べたくないものを食べさせるんですか?虐待じゃないですか?」ということになって、裁判になるらしい。これじゃ、残したり、捨てたりするこどもを見て見ぬ振りをするのも当然だよ!保育って奥が深いよね。
(^Q^) by 青山こあら